世界が終わってく音がするけどタイシタ事じゃないョ☆後編
「キミの父さん、いや叔父さんに直してもらったんだ」
ステルスは無邪気にニッコリする
叔父が父だったってことは、この前ステルスからはじめて聞いた話だった
「そうか、あの時……」
叔父は、ステルスに自分のとこに来るように言ったんだっけ
「キミには誘惑できないようにプロテクトもかけられたから、安心していいよ」
ステルスは恋愛用のヒューマノドで、聴覚や嗅覚からホルモンに作用する誘惑ができる
――前よりドキドキしてこないのはそのせいか……
そういえば、前に感じたもっと深い声や、いい香りが今日はない
ワタシはステルスの顔を改めて見るが、でもそんな誘惑じゃなくても、近くにいると好きになりそうで困る