世界が終わってく音がするけどタイシタ事じゃないョ☆後編
「あのプールの事故って何年?」
図書館につくとワタシはステルスに言った
「ミウ、もうヤメようよ……」
ワタシがステルスを睨むと、ステルスはしぶしぶと答えた
「19xx年」
――あれは多分、夏休みのことだ
ワタシは図書館のカウンターで、その年の7月、8月の記事を探してもらう
時代がかった紙メディアの縮刷版を書庫から出してもらうと、ひとりで黙々とページをめくった
「ミウ、新聞に書いてあることがホントのこととは限らないよ……」
ステルスが言ったが、夏休みに入ってスグのその記事を探すのに、そんなに時間はかからなかった
ワタシはそのページを開いたまま、ステルスに押し付けると、フラフラと外に出た