VS~Honey~
「結構盛り上がるんだよね」
「俺らにはいい迷惑だっつーの」
晴紀は面倒臭そうにため息をついた。
芸能関係の仕事をしている人対してのルールなど、ある程度の決まりはあるそうなのだが、それでも注目は浴びるのだろう。
気の毒にと同情の目を向ける。
「あ、いたいた。晴紀」
陸が階段を駆け上がってきた。
「マネージャーから電話があって、撮影時間が早まったって。行こう」
「あぁ、了解。じゃな」
晴紀は軽く手を挙げ屋上を出ていく。
晴紀と陸はまた仕事へ向かっていった。
屋上には結衣とふたりなったし、陸のこと聞いてみようかな。