VS~Honey~
チャイムがなり、やっと午前中の授業が終わった。
授業はなんとか頑張って着いていくという感じだ。まだまだペースに追い付くにはもう少しかかるかもしれない。
教科書をしまっていると、隣の結衣が声をかけてきた。
「美紗、お昼は?」
「今日はパン持ってきたんだ」
「じゃあ一緒に食べよ」
そういって結衣は机をつけた。
お昼を誘ってくれて安心した。まだ慣れないから正直不安だったんだ。
結衣とはあっという間に打ち解けて話が弾んだ。
結衣は生徒会にも入ってるようで、凄いねと話すと逆に笑われた。
「それは美紗だよ~。こんな時期に転入してきて、よく入学試験受かったね。ここ難しいって聞くよ」
確かに。結構難しかった。
そこは自分でも褒めてあげたいんだ。勉強、頑張った。アメリカにいるときから何ヵ月も必死に勉強したのだ。