VS~Honey~
大切な…
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「晴紀ー。聞いたよ。美紗ちゃんと両思いになったんだって?」
リハーサル室に行くと陸が満面の笑みで飛びついてきた。
情報早いな。
それを聞いた他のメンバーも口々に祝いの言葉を述べた。
「マジかー。よくやったなぁ、晴紀」と龍太郎はゲームをしていた手を止めて、満面の笑顔で喜んでくれて、「付き合うことになったのか。良かったな」「おめでとう」と鉄平とレオはケータリングを食べながら祝ってくれた。
メンバーに言われるとちょっと照れる。
「ありがとう」
その後しばらくからかわれたけど、喜んでくれるメンバーが嬉しかった。
なんだかんだとからかい合う関係だけど、兄弟のように仲の良い自分たちだから、こういうときも喜んでもらえると嬉しい。
「先生のことは?」
「お前、何でも知ってるな」
「美紗ちゃんが結衣に話すからね」
陸には全て筒抜けかと内心苦笑する。
まぁ、いいけど。
「先生とは明日、ケリつけるつもり」
「そっか。穏便にね?」
「あぁ。一応、教師だから手はださねぇよ」
「……心配だなぁ」
陸がボソッと言うが、そんな立場が悪くなるようなことはしない。
ただ、はっきりと白黒はつけるけどな。