VS~Honey~


美紗は拘束が解かれると、首筋を押さえながら真っ赤な顔して、すねたように俺を睨んだ。
それに笑いながら謝る。

やっぱり。

これくらいで真っ赤になって、ドキドキし過ぎたのかちょっと息苦しそうだし。

そんな顔されたらこれ以上、いろいろ出来ない。
怖がらせたくない。

まいったなと心のなかでため息をつく。少しずつ慣れてもらわないと、俺の理性がもたないかもしれない。でも無理には迫りたくない。

大切にしたいから。


「晴紀っ! 本当に悪いと思ってるの!?」

「はい。悪かったよ」


俺は降参と手を挙げた。







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