VS~Honey~
ドキッとして、なんだか晴紀が見れなくなってしまった。
「美紗?」
「うわぁ!」
気がつくと晴紀は私の横に座っており、それにビックリして変な声だしてしまった。
私の反応に晴紀は声を出して笑う。
「もう! 笑わないでよ」
「悪い悪い」
晴紀は謝りながらなだめるように優しく頭を撫でてくれた。
胸がキュッてなって、そんな仕種にもドキドキしてしまう。
「ノート、サンキュな」
笑って部屋を出ようとする。
行っちゃうの?
思わず晴紀の背中に手が伸びてしがみついた。