VS~Honey~
「プッ、なんて顔してんだよ」
えっ?
晴紀は吹き出すと、ぐいっと私の身体を起こした。
「俺、明日早いんだ」
晴紀は優しく微笑む。
あっ。
「続きはまた今度」
そう言って軽く頭を撫でたあと部屋を出ていってしまった。
その背中をベッドの上から見送る。
優しく笑ってくれたけど、わかってしまった。
無理させてるって。
だって、ちょっと切なそうだった。
それはきっと私の反応がそうさせているんだよね。
すごく大切にされているのは実感したけど、でも、晴紀に我慢させてる自分が嫌だ………。