VS~Honey~
風呂から出てくると時刻はすでに12時を回っていた。
すると、トントントンと音がして振り替えると階段から 美紗が降りてきた。
眠そうな顔で、俺に気がつくと少し驚いたような顔をする。
「あ、お帰り……」
「あぁ」
この家はリビングに2階への階段がある。
そのままリビングを抜け、キッチンへ向かっていった。
ああ、水を飲みにきたのか。
「俺にも水とって」
「あ、うん」
俺も隣へ行き、冷蔵庫を開ける美紗に手を伸ばす。
すると美紗はサッと顔を背けた。
あ、こいつ目ぇそらした。
昼間のことでも思い出したのか? 美紗がほんのり赤くなっている。
あのくらいで赤くなるなんてな。
可愛いとこあるじゃねーか。
思わずにやっと笑みが溢れる。