後悔の後・・
「確かにそうだ・・だが千佳に嫌がらせをして・・お前・・罪悪感ないのか?死に掛けたんだぞ?あの夜・・俺が酔いつぶれてあの部屋にいたことじたい不運だったけどな・・」


「信也・・お前が酔いつぶれて玲子に介抱されるかたちになったのは偶然じゃないぞ・・」


まことの言葉に驚く!

「どういうことだ!」




「まこと!」



玲子が慌てる・・

「もう・・ばれたんだ・・すべて話すべきさ・・奥さんが現場にきたのも俺が電話でその場所にいくようにうながしたんだ・・店からだといって・・旦那さんが酔って困ってる・・部屋でつれといるからできればきてほしいとね・・・信也・・玲子は薬を酒に最後グラスに入れる予定だと言ってた・・たぶん眠ったのはそのせいさ・・」



「なんだって!玲子っ!お前っ」


俺は玲子を睨んだ・・まさかあれが計算された罠とは・・



「ほんの少しよ・・それに酔っていたし・・」



「お前・・そこまでして俺と千佳との結婚を・・お前とは終わったのに・・今さら執着して・・お前のしたことは犯罪だぞ!」


「わかってるわよ・・でも・・貴方が結婚してしまうなんて思わなかった・・一番好きだと気づいて・・」


「他の男と日替わりに遊んで、プロポーズは断る・・俺だけ好きなんてよく言えるな・・・まこと・・お前もだ・・友人だと思っていたのに・・俺は許せない!」



「信也・・すまない・・奥さんは?」


「・・・・・元に戻れるか・・玲子・・俺はお前とよりを戻すことは無い・・永遠に・・もし・・また付きまとうなら・・警察にストーカーとして届ける・・」



「警察?フン!そんなの怖くないわ!私には優秀な弁護士がつけられるし、あなたをクビに手を回すことも可能よ!」


「クビなんか怖くないさ!また千佳になにかしたら許さない覚えておけ!」



俺はすぐに店を出る・・・


行き先は千佳の叔母の家。


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