後悔の後・・
当たり前か・・

「どこかに食事に行くのもたまにいいだろ?」


「どうしたの?」

「いや・・一応夫婦なんだからさ・・」



「うん、ありがとう・・」


千佳は嬉しそうに笑い、眠った。


翌日の昼休みに喫煙所でタバコを吸っていると、同僚の妻子持ちの奴からの愚痴が聞こえてきた。

「はぁ~結婚したら女は変わるのかな・・」


「どうした?」

「うちの女房、結婚したとたん、態度が変わってさ・・俺の両親よりも自分の親のこと優先で、俺の両親に気遣いもしなんだぜ?しかも、結婚してから自分のもの何も買えないとか、安月給なのわかってたくせに・・習い事やりたいとかあれ欲しいとか料理も結婚前はしっかり作ってもてなしてくれたのに、結婚したら、数えるくらいしか作れないことがわかってさ・・ほとんど買ってきたできあいの惣菜とかでさ・・まるで詐欺にあったみたいだよ・・・」



「・・・・そうなのか?」


「加藤のとこは?」


「・・いや・・俺のとこは何も言わないぞ・・金が足りないとか、欲しいもの催促されたことなんて一度もないけど・・・」


「マジで!!」


「羨ましいな~妻の鏡だぞ!!」


同僚に言われ・・俺は千佳がいかによくできた妻なのか認識した。

< 14 / 289 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop