後悔の後・・
「千佳は今、子供服のデザインの仕事をしていました・・学生時代、デザインの勉強をしていた時期があったらしく・・そのまま進学して学ぶこともできたのに、自分にこれ以上進学費用を負担させたくないという理由であきらめたそうです。

 千佳は傷ついて、これからどうしようかと思ったとき、その夢をもう一度追いかけようと考えたそうです。

千佳は一人になったとき、最初はどこかアルバイトとかパートの仕事を探すつもりだったらしいです。

住むところがない彼女は住み込み条件を探していました。

千佳の従兄弟である幸谷と僕は友人で千佳のことも知っていました。

彼女は初め住み込みの家政婦の仕事をしていたらしいですが、

まだ若い彼女をよく思わない人が多くて、仕事ができても快く思ってくれず、すぐにクビになったそうです・・


そんな困っていた彼女と僕は喫茶店で偶然出会い、ルームメイトでいいからと一緒に住むことになりました。

一緒に住もうと誘ったのは僕です、最初は断られたけど、幸谷にも間に入ってもらい一緒に住むことになりました・・・

同居人という形で・・千佳と僕はまだ恋人ではありません」

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