後悔の後・・
確かに・・今の俺は・・


「すみません・・だけど・・」


「貴方はどれだけ千佳を苦しめれば気が済むんです?」


俺が千佳を?




「千佳は新しい道を見つけ始めたばかりだったんです・・それを貴方が・・さんざん傷つけて・・・千佳は貴方の人形じゃない・・・言ったはずです・・貴方はもう夫でない・・これ以上千佳を苦しめるなら・・僕にも考えがあります・・」



電話が切れる・・


幸谷さんが言ったことが胸にくる・・


数分すると・・


また電話が鳴った・・


相手は祖父だった・・



「信也・・千佳さんがまた事故に遭ったそうだな・・千佳さんの義理の従兄弟からすべて聞いた・・お前が原因だともな・・」

「爺さん・・俺・・」



「・・信也・・千佳さんはまだ目が覚めないらしい・・お前はどこまで千佳さんを・・・わしは死んで償うだけではすまないとさえ思う・・なぜ・・」


祖父は泣いていたらしい・・

どうして俺は大切な人を泣かせてしまうのか・・・
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