後悔の後・・
千佳side


信也さんから逃げるように私は行くあてもなく町をさまよった・・

あれから叔母の家には一応無事であることは連絡した・・幸谷は私を心配してくれていたこともあり、これまでのことを高谷には相談もかねて話した。


話を聞いた幸谷は怒った・・

「酷い男だな・・仮にも夫なのに・・千佳・・君はその男から離れて正解だよ、俺も力になるし・・良ければうちへ・・」


「ありがとう・・叔母には連絡だけしたわ・・でも正直帰ったら迷惑よ・・娘でもないのに・・今・・高谷のお父さんと海外にやっといけるときなのに・・私が決めたんだもの・・結婚も離婚も・・・だから・・しばらく一人でやってみるわ・・」



幸谷は知り合いに頼んで部屋を用意すると言ってくれたが私は断った・・

まずは一人でやらなきゃ・・


そう決意していたからだ。
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