後悔の後・・
起き上がる千佳に俺は昨日買った髪飾りを渡した。


「これは?」

「昨日買って渡そうと思ってさ・・千佳に似合うと思って・・・」


「・・ありがとう」


千佳は髪飾りを受け取ったが複雑な顔をしていた・・・。


俺も起きあがり着替える・・・


「なぁ・・朝だし・・散歩に行かないか?」


千佳が嫌がれば、俺も行かないつもりだ。


「いいわ」

贈り物効果が効いたか?


俺と千佳は早朝に庭を歩いていた・・


景色は綺麗だが、おれは千佳が気になってしかたない・・・






「信也さん・・私・・どうすればいいの?」


「昨夜言ったとうりだ・・馬鹿な約束を取り消したい・・・千佳と離婚することなく・・このまま夫婦でいたい・・子供もできたら欲しい・・」


「・・・それを信じていいのかしら・・」



「いまから・・始めたい・・」

「・・・・」

千佳・・俺と夫婦になることを考えてくれ・・これからも・・

千佳は髪飾りをつけまっすぐ俺をみる・・

「少しずつだけど・・貴方と向き合いたい・・まだ・・自信がないの・・全部は・・それでもいいですか?」


「ああ・・」

もともと最初に失望させた俺が悪い・・・だから・・いつまでも待とう・・きっとうまくいく・・


俺はまだ浅はかにも軽く考えていた・・。





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