後悔の後・・
旅館に帰り朝食を食べ、もう一度土産屋を回ることにした・・

千佳の表情がいつもより柔らかく感じた・・・


きっと帰ったらもっと仲良くなれるだろう・・そう信じていたのに・・


二人で店を出たとき、会いたくない人物と出会ってしまった・・

「信也?」


「えっ?玲子?」

「久しぶりね~」

玲子は俺を見るなり、甘い声を出す・・そして隣にいる千佳を見る・・まるで値踏みをするように・・


「結婚したのね・・噂で聞いたけど・・」

「ああ・・妻の千佳だ・・」


「初めまして・・」

千佳は一瞬くらい顔をした・・


「初めまして・・玲子です・・信也さんとは親しい友人でして・・お会いできてよかったわ・・これからもよろしく・・可愛らしい方ね・・」


玲子は千佳をどこか馬鹿にしていた・・そして・・おれに意味があるような視線をおくる・・嫌な予感がした・・

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