後悔の後・・
「引き取ることは出来なくても、亡き親友の孫娘である彼女の顔は見たかった・・
だから、仕事が多忙のときだけ預かることをお願いした・・
そのとき、何回かうちへ来ていたお前と会ったことがある・・
千佳さんも当時長くは預けられることはなかった・・彼女の叔母が他人に預けて仕事をしていると見られるのが嫌だったらしい・・そして、叔母さんの結婚が決まり彼女も遠くに引っ越すことになった・・・。
幼い頃、言っていたよ・・シン君は千佳の王子様みたいで大好きだと・・」
シン君?幼い頃、俺をそんな風に呼んだのは・・
忘れていたが言われて思い出してきた・・俺をシン君と呼ぶのはたった一人・・
小さい頃、何もかもあきらめたような目をした寂しい目をした女の子・・
俺を見て笑った・・あのときの子?もしかしてあれが・・千佳?
なんてことだ・・
俺は千佳に出会っていたのに・・忘れていた・・・