好きすぎて死ぬっⅢ
☆涙★
いつもの道は通らない
貴方に出会ってしまうから
三年生の近くの階段は使わない
貴方とすれ違うから
朝会が始まる前に貴方の声が聞こえても
気づかない振り
「未樹っ!」
気づかない振り…
「未樹っ」
腕をつかまれる
「オイっ未樹!」
「…何。」
あたしは小さな声で言う
「何だよ朝何でこなかったんだよ。」
「…。」
あたしはそのまま自分のクラスに行こうとする
「未樹…!」
桑田くんはあたしの震えた腕をつかんだまま
そのまま唇をふさいだ
「やめてっ!」