好きすぎて死ぬっⅢ
「みんな…みんな…俺を裏切って…消えてしまいたい…」
「やめてっ!」
あたしは不意に叫んだ
「そんなこと…言わないで…あたしが愛してるのは桑田くん…それだけは変わんない…でも!あたし…駿くん好きだよ?…これからもずっとおしゃべりしたい…メールしたい…友達でいたい…だから 消えたい なんて言わないで…駿くんがいなくなったらみんな悲しむよ…」 「嘘だっ!」
駿くんは叫んだ
あたしは駿くんに抱きついた
「…嘘じゃないよ」
「嘘じゃない…」
そういうと駿くんは子供のように
あたしの胸で泣いた
駿くんの泣き声と一時間目を知らせるチャイムがこだました…