超短編 『当選』
「お願いします」

寿命を尽きさせてくれる科学者たちに言った。

そして、俺は静かに目を閉じて、スリープモードに入った。


「当選者はスリープしました」

「よし、では超電導回路閉鎖、光子力パワー遮断」

「電子脳データ移行完了。本体メモリ消去開始」

「すべて停止しました」

「では、解体に入る」

「いや、この旧タイプのボディは珍しい」

「では、博物館に展示しますか」

「良いですね。この初期ガンダムタイプは、本来はヒトが乗って操縦していたらしいですからね」

「子供たちにも乗れるようにして、ヒトの気分を味わってもらうか」

「私も乗りたいです」

「ははは、おまえは『オタク』だな」
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