暴走★Boy
「結嘉、借ります」
そう言って、軽く頭を下げる。
「斗和くんがいるから、心配ないと思うけど…、気をつけるのよ?危ないんだから」
「ありがとう」
「1人で行動しないこと。いいね?」
うん!と、頷いた結嘉。
頷いた結嘉を、優しく見つめるおばさん。
結嘉と、おばさんを見ていたら、おふくろを思い出した。
家族っていいな。
そう思うのは、きっとこういう親子の会話が、ちゃんとあるから。
自分の帰る場所、居場所を与えてくれる家族。
家族はずっと、大切しなきゃいけねぇ。
そう、強く思う。