暴走★Boy
可愛い彼女ためだ。
それにいつも、迷惑かけてるし、俺にはそれくらいしかできねぇから。
クレープ屋に着くと、甘〜い匂いが漂っていた。
「美味しそぉ〜」
と全てのクレープに、くぎ付けな結嘉。
「どれにすんの?」
「ん〜。迷うなぁ」
と迷いはじめる結嘉。
「早く決めろよ」
と俺。
「…あ、そっか!ごめんね!?」
「んー、大丈夫」
甘ったるすぎて、具合悪い。やっぱり、苦手だ。
「あー、全部食べたいよ〜!!」
とまだ迷ってる結嘉。
おいおい、勘弁してくれよ。さすがに俺もやべぇぞ…。マジで早く決めてくれ。
「斗和〜、どれがいいと思う?」
「…どれでもいーんじゃね」
と適当に言う。
「んあー。決まらない〜っ!」
…恨むぞ結嘉。
「俺もう無理」
「え、ちょっ…!?」
迷ってる結嘉を、店に残して外に出た俺。
「気持ちわりぃ…」
あんな所に10分も20分も、たまったもんじゃねぇ…。気持ち悪すぎて倒れるとこだったわ…。
そして数分後、
「ねぇ!見て見て♪これにした!!」
とやっとクレープを持って、店から出て来た結嘉。
「具合悪…」
と俺。
「超美味しい!」
と結嘉。
苺に生クリーム、ミルクにチョコにお菓子にトッピング…。
…良くわからん。
見ただけでもアウトだ。