暴走★Boy
廊下で泣いていた私を、山田くんが支えて立たせてくれて、人目が気にならない空き教室に、連れてきてくれた。
『泣き場所』
そう言って、抱き寄せてくれた山田くん。
せっかく、もう止まるなと思ったのに、また溢れ出てきてしまった涙。
「大丈夫か?」
私の顔を覗いて言う山田くん。
「…多分」
「酷い顔」
「しょーがないじゃん…」
「限定顔だな」
そう言ってからかう山田くん。
「最低ー…」
「今更気付いた?」
優しくしてくれる山田くんのおかげで、もう何度も救われた私。