暴走★Boy
そんな2人の姿を、見て《よかった》と、素直に思った。
でも、何日かすると『ごめんね』と寂しい笑顔で言うお袋の姿があった。
『どうしたの?』
と《ごめんね》の意味がわからない俺は、そう尋ねた。
『ママとパパはね、もう一緒には入れないの』
『どうして?』
『わかんない…』
と目に涙を溜めて、言ったお袋。
『お父さんの事嫌いになったの?』
『違うよ、大好きだよ』
『じゃあどうして?なんで一緒にいれないの?』
『…どうしてだろうね…』
と弱々しく言ったお袋。