あなたの心がほしい……。
沙「京ちっ京「沙羅さん。」
沙羅さんの腕を引っ張り抱き締める。
沙「京…ちゃん……?」
あまりの行動に目を見開いく彼女。
京「すみません。沙羅さん。僕は…嫉妬してました。貴女が僕以外の人に体を許してきたことが信じたくなくて…嘘だと思いたくて…、気付けば僕は貴女に最低だと言ってました…。謝る方は僕の方です。…すみませんでした。」
彼女は暫く何も言わない。
沙「……グス…ッ…ヒック…。」
僕の腕の中で泣き出した彼女。そんな彼女が愛しい。僕は彼女の頭を撫でながら抱き締める強さを強めた。
沙「京ちゃん…の…せい…じゃな…い…。話…聞いて……?」
京「わかりました。僕の家に行きましょう。」
沙「……うん。」
僕は彼女を離し、手を引っ張り再び電車にのって家に向かった。
彼女の手は、微かに震えていたのを僕は見逃さなかった。
『ギュッ』
京「……大丈夫ですよ。ニコッ。」
沙「……ありがと。」