あなたの心がほしい……。



沙「に…ん…し…ん?」


女「はい…。彼女さんに言いにくいんですが…。」


沙「ほんと…何ですか……?」


女「はい…病院で診察してもらったら2ヶ月だと……。」




2ヶ月……。













2ヶ月にあたしがこの女性を見たんだ。京ちゃんの部屋から出てくるのを…。









ってことは…京ちゃんが……お父さん……ってこと……?

あたしがあれこれ考えていると…、
女「ごめんなさい。ほんとにごめんなさい。あたし、取り返しのつかないこと……。」


必死に謝る女の人がを見て何も言えなかった。
沙「…………。」




すると女の人が再び口を開いた。


女「あたし、この子を…産み…たいんです……。」





…………えっ?
沙「…………えっ?」



彼女の発言に驚きを隠せないあたし。



女「あたし、この子の母親になりたいんです!!でも…、あたしだけの力じゃ無理で相多君には彼女がいるからダメって思ったけど、お金も必要で頼れる人があたしには必要なんです―…。」












それだけいうと、彼女は泣き出してしまった。





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