あなたの心がほしい……。
深すぎる傷
沙羅さんと別れてから1週間くらいたった。
彼女はいつも朝に帰ってくる。遊んでるんですね…。
哀しくなった。
僕だけがまだ、引きずっているんですね。
沙羅さんと別れてから僕の同級生はのんとよく会うようになった。
は「ねえ、買い物に付き合ってくれてありがとね♪京。」
はのんに買い物に付き合って帰ってきたら沙羅さんがいた。
僕の方を一度も見なかった。それどころか僕らがまるで見えてないように僕の横を通りすぎた。
ズキッ―
は「ねえ、家によっていい?」
はのんが僕の腕に手を組み、言った。
でも、1人でいたかった僕は…、
京「すみません。今日、用事があるので…。」
は「ふーん。じゃ、いいや。じゃね♪」
そして僕は彼女とわかれた。
――――――――――――
ピンポーン
インターホンが鳴った。
京「はい?」
男「すみません。隣に住む佐伯沙羅の兄の佐伯竜です。」
沙羅さんのお兄さん?
背が高くて、優しそうな印象だ。
男「妹が…、いつもお世話になっています。」
深々と頭を下げるお兄さん。
京「頭を上げて下さい。でも、どうして急に?」
男「いえ…あの、部屋で待っていたいんですが暗証はわかるんですがやり方が分からなくて…教えていただけないかと…。」