ホントのfriends
親友って何?
朝の風があたしの髪をなびかせ、今日も一日自分を信じて明るい未来を取り戻そうとしている。
桜桃中学校 今日から新しく1年になった私…。
山本夏美<ヤマモトナツミ>13歳
あたしは今本当の親友を探している。
でも、誰も信用できなくなった・・・あの日から。
小6の夏、親友の桃香、愛咲実、華と海に出かけた。
そしてあたしの初恋の人の悠太君とその親友の慶介くんと6人で真夏の日差しを浴びていた。
あたしはそもそも日焼けが大の苦手でパラソルの下でうたた寝していた。
その時悠太君があたしのもとへ駆け寄り、こう言った。
「なっちゃんは好きな人居ないの?」
柔らかな笑顔にまたドキッとして何も言い返せなかった。
目の前に好きな人が居るのに言えるわけないじゃん、そう思いながらも
「・・・いるよ。好きな人・・・」
悠太君の顔が一瞬ひきつったように見えた。
「慶介はやめといた方がいいぞ、あいつは華の事が好きだから・・・。」
あたしは慶介君なんて好きじゃないし、親友だと思ってるから。
「・・・へぇ~そうなんだぁ。応援しなきゃねぇ!」
「・・・おぅ」
こうして悠太君は海に戻って行った。
「俺らジュース買ってくる!」
「じゃぁ行ってきまァす!」
華と慶介君は楽しそうにはしゃいでる。そんなのあたしは邪魔できない。
すると突然聞き覚えのある声の悲鳴を聞いた。
キャァァァァァァァ__
愛咲実が溺れていた!
でもあたしは泳げない。
「悠太君!泳げるんでしょ?愛咲実を助けてよっ!」
悠太君は県大会で2度の準優勝に輝くスイムマン、だったら泳げるはずだよ。
「・・・・・・・・・・」
「悠太君!!早く!」
悠太君は愛咲実をずっと見ながら黙ったまま・・・
もう、愛咲実の声は聞こえなかった。
大切な親友を失った。悠太君なら助けられたはず、いや、助けられたんだよ。
なのに、何もしてくれなかった。華は慶介君とジュースを買いに行って戻ってきたときには死んじゃってた。
大切な人を失った。
桜桃中学校 今日から新しく1年になった私…。
山本夏美<ヤマモトナツミ>13歳
あたしは今本当の親友を探している。
でも、誰も信用できなくなった・・・あの日から。
小6の夏、親友の桃香、愛咲実、華と海に出かけた。
そしてあたしの初恋の人の悠太君とその親友の慶介くんと6人で真夏の日差しを浴びていた。
あたしはそもそも日焼けが大の苦手でパラソルの下でうたた寝していた。
その時悠太君があたしのもとへ駆け寄り、こう言った。
「なっちゃんは好きな人居ないの?」
柔らかな笑顔にまたドキッとして何も言い返せなかった。
目の前に好きな人が居るのに言えるわけないじゃん、そう思いながらも
「・・・いるよ。好きな人・・・」
悠太君の顔が一瞬ひきつったように見えた。
「慶介はやめといた方がいいぞ、あいつは華の事が好きだから・・・。」
あたしは慶介君なんて好きじゃないし、親友だと思ってるから。
「・・・へぇ~そうなんだぁ。応援しなきゃねぇ!」
「・・・おぅ」
こうして悠太君は海に戻って行った。
「俺らジュース買ってくる!」
「じゃぁ行ってきまァす!」
華と慶介君は楽しそうにはしゃいでる。そんなのあたしは邪魔できない。
すると突然聞き覚えのある声の悲鳴を聞いた。
キャァァァァァァァ__
愛咲実が溺れていた!
でもあたしは泳げない。
「悠太君!泳げるんでしょ?愛咲実を助けてよっ!」
悠太君は県大会で2度の準優勝に輝くスイムマン、だったら泳げるはずだよ。
「・・・・・・・・・・」
「悠太君!!早く!」
悠太君は愛咲実をずっと見ながら黙ったまま・・・
もう、愛咲実の声は聞こえなかった。
大切な親友を失った。悠太君なら助けられたはず、いや、助けられたんだよ。
なのに、何もしてくれなかった。華は慶介君とジュースを買いに行って戻ってきたときには死んじゃってた。
大切な人を失った。