ホントのfriends
悲しい現実を胸に抱えて2日後学校に行った。
お葬式とお通夜、愛咲実の両親は悠太君に問いかけていた。
「なんで、助けてくれなかったんだ。」
「愛咲実はもっと人生楽しもうとしていたのに、やりたいこともいっぱいあったのに」
悠太君はうつむいたまま何も言わなかった。
悠太君の気持ちは痛いほどわかる。
でも、ボーっっと突っ立てたままだった。なにか理由があったのかもしれない。
でもあたしは悠太君の味方にはなれない、なりたくない。

学校へつくと少し下をうつむきながら、悠太君が駆け寄ってきた。
「おまえ、俺の事好きだったんだろ?だったら助けてくれるよな?」
意味が分からなかった。この時までは。
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