お前だけ
部屋は静まりかえっていた。
幸太は…毛布を被されていて…
京子ちゃんと愛はその毛布の前に座り込んでいた…
「幸太…は?」
京子ちゃんから渡されたのは手紙…
遺書?
オレは好きな人の何のやくにもたてなくて
くすりに手をつけてしまった。
りゅうとには本当にあやまりたいきもちでいっぱいだ…
ごめんな…
後りゅうとにはオレみたいにこんなふうになってほしくない
死なせたくない
だから…あいちゃんとなかなおりしてほしい
幸せになってほしいんだ
だから…オレがとおくにいっても幸せでいてくれよ…
こうた
「な…なんだよ…これ…こんな…ひらがなばっかの手紙なんかのこしやがって…自分の名前くらい書けろよ…くそっ…」