春夏秋冬~THE FOUR SEASON~ 恋物語【完結】
「もしもし」
『よっ』
少ない言葉で挨拶してくる。
『今どこにいる?』
「‥桜庭くん家」
『おれん家!?‥待ってろ、開けてもらうから入ってこいよ』
電話を切ってすぐ、一人の警備員が話しかけてきた。
『失礼ですが、水戸様‥ですか?』
「あ、はい」
『どうぞお入りください』
警備員がパチンと指を鳴らすと、突然道が開いた。
『真っ直ぐ行ったところに部屋があります。そこへ、どうぞ』