春夏秋冬~THE FOUR SEASON~ 恋物語【完結】


どれくらい経っただろう?

溜まっていたものを吐き出すかのように、ただただ泣き続けた。


そんなうちを、フユは何も言わず、頭を撫でて待っていてくれた。



『アキの気持ちに、答えられない』


泣き止んだのを見計らってか、フユはおもむろに口を開いた。

「うん、わかってる」



知ってるよ。

フユからしたら、うちはただの幼なじみだもん。


一人の女として‥見られてな、い。



『でも、ハルをスキってわけじゃない』





『おれは、そういう感情がわからないんだよ』






< 117 / 168 >

この作品をシェア

pagetop