春夏秋冬~THE FOUR SEASON~ 恋物語【完結】
どれくらい経っただろう?
溜まっていたものを吐き出すかのように、ただただ泣き続けた。
そんなうちを、フユは何も言わず、頭を撫でて待っていてくれた。
『アキの気持ちに、答えられない』
泣き止んだのを見計らってか、フユはおもむろに口を開いた。
「うん、わかってる」
知ってるよ。
フユからしたら、うちはただの幼なじみだもん。
一人の女として‥見られてな、い。
『でも、ハルをスキってわけじゃない』
『おれは、そういう感情がわからないんだよ』