春夏秋冬~THE FOUR SEASON~ 恋物語【完結】
『よ、久しぶり~!荷物ほとんど無くなったなっ。留学先に送ったのか?』
辺りを見回して納得したように頷いている。
「なんでおれん家知ってんの?」
『アキに聞いた。留学のことも何もかも全部な』
‥黙っとくように言っといたけど。やっぱ言っちまった、か。
「そっか」
『言っとくけど、アキを責めるなよ。オレが無理矢理言わせたんだから』
別に責めるつもりはない。
言われたからってとくに何かが変わるわけでもないし。
「で。何しに来たわけ?おれ疲れてるから寝たいんだけど」
『話があるから来たんだよ』
そう言うと、突然おれの前で仁王立ちをし始めた。