春夏秋冬~THE FOUR SEASON~ 恋物語【完結】
『ちょっと来いっ!』
思考停止しているあたしの手をおもいっきり掴んで、突然歩きだした。
「どこ行くの!?」
『オレん家』
部屋に入ると壁に押しつけられ、ナツの顔がグッと近づいてきた。
「なに?」
『オレのさっきの質問の答えは?』
「ナツには関係ない」
『フユはやめとけ‥っ。あいつは‥よくわかんねえから』
バチンッ
次の瞬間、あたしはナツの頬を叩いていた。
「フユの何を知ってるわけ?知らないのに言わないでよ!」
あたしのフユに対する気持ちを
ちゃんと知らないくせに‥っ
知ったかぶらないでよ‥!
気がつくと涙がこみ上げてきていた。