ビター恋愛~愛の結晶~㊦



泣きたい気分だ。




さっきのカフェへ逆戻りし、また静かに席に着いた。




「・・・・・・・母さん」



切り出す決意をきめるのは早かった。すぐに言ってしまおうって思った。



多分・・・・俺が楽になりたかったんだろう。



そのときは気付いてないだけで。




「・・・・・」



返事がない母さんの顔色を伺うと目を伏せていて無表情だった。




けれどどこかで期待しているような顔つきにも見える。



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