ビター恋愛~愛の結晶~㊦


「愛・・・子・・・?」



馴れ馴れしく呼ぶ声になんとなく安堵していた。知らない人なのに・・・けれど優しくて甘い空気に包まれる。




もしかしたらって・・・不覚にも思ってしまった。




「・・・・・・・・」



黙り込むだけの私にそっと近寄った。




「愛子・・なのね?・・・・・大きくなった・・・」




涙目で何度もつぶやくこの空気に薄らかな記憶がよみがえる。




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