ビター恋愛~愛の結晶~㊦
たとえば愛子が泣いてたら、あん時みたいに慰めてやればいいんだ。
どうしようもない。情けなくっても俺は俺なんだし。
今頃気付いたよ・・・。バカみてぇだ。
アイツが来そうな大通り。がむしゃらに走ってきたら一本道のここにくるはず。
あたりを見渡して名前を叫ぼうとした瞬間・・俺の目の前に現れた。
「・・・愛子・・・」
「レンっ・・・」
涙を目に浮かべ、俺を見つめる瞳に冗談はない。