ハツコイ
「ちょっ!!うち、先生呼んでくるわ!!アンタはちょっと逃がさんとっといて!!」
私を助けてくれた女の人がそう言うと走って職員室に向かった
昂は私を腕から離して、野々宮先輩達の方へ行く
先輩達はキャーと叫ぶが、昂の顔は後ろ姿だから見えない
そして、先輩に何かを言って昂は戻ってきた
「行くぞ」
「あ、うん」
立ち上がりたいんだけどお腹が痛くて立ち上がれない
それを察してくれたのか、昂は私を抱っこする
「えっ!?ちょっ!!
下ろしてよ!!恥ずかしい!!」
昂の腕の中でジタバタする私…