ハツコイ
「ねぇ海斗
私を委員長にしたの朝やられた仕返しでしょ??」
隣に歩いている海斗に私は聞いた
「だって痛かったんだもーん」
「“だもーん”って海斗女子みたい」
思わず頬が緩む
私の笑いが伝染したのか海斗も笑い出した
“生徒会室”
旧校舎の一階、1つの教室のドアにババーンと書かれた名札
「うわぁ…初めて見た…」
「俺も…」
珍しい物でも見るかのように少しの間佇んでしまった
「…さ、入ろーぜ」
海斗は古びたドアをガラガラと開けた