ハツコイ

「うちな実は言うと女子が一人の子相手に何か言うてんの知っててん
んで、先生呼びに行くかどうするか悩んでたらアイツがカッター突き刺しとるから、ヤバイおもて飛び出してってん

…迷う暇あったら、すぐ助けときゃよかった…」

彼女は悲しく微笑んだ

「…そんなの、助けてくれただけで嬉しい
私…ホントは助けが来なかったら死んでたと思う
…あのままカッター首に刺さって、死んでたよ」

あの時の恐怖が蘇る

「…ありがとう…
うわぁ~ん!!」

なぜかよくわかんないけど、彼女が泣き出す
すると私も伝染し二人で抱き合って泣いた

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