ハツコイ

私も着いていこうとするが、たこ焼き屋は今、幸樹と昂目当てで大混雑…

「まっ、まって~!!」

私の声に気づいてくれたのか、昂は立ち止まって戻ってきてくれた

「ごめんね」

「わりぃ」

昂はポリポリと後ろの頭をかく

「えっ!?」

すると、突然、手に私とは違う体温が重なり驚いて見上げると昂は

「迷子にならないため」

と言ってフッと笑った

滅多に見ない昂の笑顔だからかな…

胸がときめいた…


昂は屋上につくまで私の手を離さなかった

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