ハツコイ

「ん」

屋上に着き、ドアの上に座ると、おにぎりを渡された

「あ、ありがとう
いくら??」

「いらねぇ」

「えっ!?…でも…」

「女から金払われんなんて男の恥だし」

「えっ!?あ、そうなんだ
…わかった、ご馳走になります…」

「ん」

ペリペリと袋を剥がしおにぎりを頬張る

「美味しいね」

「ん」

暫し、沈黙

「昨日の事」

「うん??」

「お前、気ぃ使ってっしょ」

もうおにぎりを食べ終わり、二個目のおにぎりをかじり出した昂が聞いてきた

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