ハツコイ
『――……続きまして、三年のクイーン
【野々宮曖ウツノミヤアイ】!!
【金谷日斗美カネヤヒトミ】!!
おめでとうございます!!』
――……野々宮先輩か…
名前だけで体が震える
そんな私に気付いたのか美麗が肩を回してきた
「大丈夫よ、見てなさい
――……私がぶちギレたらどうなるか…」
美麗はクイッと口端をあげた
「えっ!?」
すると、いきなり体育館内が暗くなりざわめき出す
舞台にあるスクリーンに光が灯る
そこに映し出されたのは昨日おきた事件が映っていた