ハツコイ
「………」
コクリと頷く…
「…そっか…気づくの遅くてごめんな…」
ギュッと抱き締められる
「…ううん、ありがとう」
忠義の背中に手をまわす
…心配かけてごめんね
ありがとう
「――…じゃあ、そろそろ帰るね」
「ん、気ぃつけて帰ろよ」
「ぷっ…隣だよ、家」
「まぁな」
二人で微笑みあう
なんか幸せ…
また、こんな日が来るなんて思ってもみなかったから…
「バイバイ、おやすみなさい」
「おやすみ」
忠義に手をふり、私はガチャリとドアを閉め、隣にある自分の家に入った