ハツコイ
「幼なじみ」
「えっ!?」
でも遊園地で一緒にいたり、学校で一緒にいたりしてるじゃん
「アイツはそれ以上、何とも思ってねぇよ」
私の気持ちに気付いたのか昂が言葉を付け足した
「そんなことより…お前さ、泣いた」
起き上がり私の目尻を拭う
「えっ!?」
昂はジーと見つめてくる
「さっきね、ちょっとだけね」
顔…完璧にひきつってるよね…
「わりぃ…余計なことしたな」
そう言ってまた寝転がった
昂は人が言いたくないことを無理して聞こうとしない
相手が言ってくれるまで待ってるという性格
だから、私の事も私が言いたくなったらちゃんと聞いてくれるだろう