ハツコイ
「ううん、そんなことないよ
私こそごめんね…」
「別に」
「ねぇ、ねぇ、幸樹って好きな子いるの??」
向日葵のためにね、聞いとかなくちゃ
幸樹の親友だからしってるよね??
「…いや、しらねぇ」
「そうなんだ」
「アイツ、言わねぇから」
「えぇー以外!!
すっごく言いそうなのにね」
「言わねぇよ、アイツはあんまり」
そう言って昂はフッと笑う
太陽の加減で、スポットライトに当たってるように見えて胸がときめき、私はやっぱり、昂が好きなんだと実感した