ハツコイ
「大丈夫か??」
「へっ??」
聞きなれた声がすると思い顔をゆっくり上げると昂がいた
さっきの奴等は「うわぁ!!」と叫びながら去っていく
昂…アナタ何者…??
「夜道、女が一人で歩くな」
ペシッとデコピンをされたかと思うと抱き締められる
「へっ!?」
やだ…心臓ドキドキ言い過ぎ…
聞こえてるんじゃないの…??
「///…ちょっ、昂??
どうしたの??」
「震えてる」
「へっ??」
「手、震えてる」
手を見ると確かにガクガクと震え、足も震えていた
怖すぎて気づかなかったらしい…
人間こんな事があるんだね…
そっと昂は手を握りしめて
「無理すんな」
と優しく呟いた
それに安心した私は涙腺が緩みポタポタと涙が流れ出した
その間、昂はずっと抱き締めてくれていた