ハツコイ
何分泣いたんだろう…
もしかすると何十分も泣いていたかもしれない…
「…ごめんね…もう大丈夫だから…」
私はそう言って海斗の腕から離れた
海斗は私が泣いている間ずっと頭を撫でてくれていた
その行動が余計に涙腺を緩ませた
「ちょっと休むか」
海斗は目の前にある公園に歩き出した
「はい、お金いらないから」
差し出された缶のカフェオレ
「ありがとう…」
受けとったカフェオレは私の冷えきった手を暖かくしてくれる
ドカッと海斗はベンチに座った