ハツコイ
佐原ツグミ
†twentyone
「お前…何でこんなとこにいんだよ…」
「へへっ」
鞄を持ち立ち上がる
「誰から聞いた??」
「秘密だよ」
「親父か??幸樹か??」
「だから秘密だって」
ふふっと笑うと昂は諦めたかのように溜め息をつく
「花、わりぃな
サンキュ」
昂はチラリと、さっき供えたお花に目をやり言った
「いいえ
…じゃあ私、帰るね」
盛り上がる話もあるだろうし…
「夜は女一人で出歩くなつっただろ
下で待っとけよ」
「わかった」
数十分前登ってきた石の階段を降りる