ハツコイ

そこらじゅうに散らばる血…

助けたい…

けど…その場から動けねぇ…

見てるだけ…

俺は…ツグミの彼氏だったのに…何にもしてやれねぇ…


すると、また場面が変わり、暗闇に来た

「昂…」

ポロリと涙を流すツグミ…

俺はそれを、親指で拭う為に手を伸ばし肌に触れた…

…死人のように冷たかった…

でも…触れたいと、ずっと思っていた

そんなの気にならない…

ツグミは中学時代のまんまで…

あぁ…コイツはやっぱり…死んでんだなって実感した…

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